青色申告の始め方と65万円控除【2026年版】2027年からの改正もCFOが解説

税金・社保・確定申告
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※本記事は筆者の実務経験(税理士事務所2年半・経理財務14年・現在広告会社CFO)をもとに執筆していますが、最終的な判断は税理士や所轄の税務署にご確認ください。制度・期限等は2026年6月時点の情報です。

「青色申告を始めたいけど、何から手をつければいい?」「65万円控除を受けるには?」——青色申告は節税効果が大きい反面、手順がわかりにくいのが難点です。

本記事では、開業から65万円控除までの最短ルートを、税理士事務所とCFOの実務経験をもとにロードマップ形式で解説します。2027年分からの改正にも触れます。

📌 この記事の要点

  • 最短ルートは①開業届 → ②青色申告承認申請 → ③複式簿記で記帳 → ④e-Taxで申告
  • 承認申請の期限はその年の3月15日まで(年の途中の開業は開始から2か月以内)
  • 65万円控除は複式簿記+e-Tax(または電子帳簿保存)で達成
  • 会計ソフトを使えば、記帳から申告まで最短で65万円控除に到達できる
  • 2027年分(令和9年分)から要件が変わる予定(後述)

青色申告とは?(超要点)

  • 対象:事業所得・不動産所得・山林所得(白色より有利な取扱い)
  • メリット:青色申告特別控除(10万/55万/65万円)、赤字の繰越、家族への給与(専従者給与)など
  • 65万円控除の条件:55万円控除の要件に加え、e-Taxまたは電子帳簿保存が必要
💡 青色申告と白色申告のどちらを選ぶべきか迷っている方は、青色申告と白色申告の違い【2026年版】もあわせてご覧ください。

ロードマップ(最短ルート)

  1. 開業届を提出(開業から1か月以内が目安)
  2. 青色申告承認申請書を提出(3月15日まで、または開業から2か月以内)
  3. 複式簿記で記帳し、決算書(損益計算書・貸借対照表)を作成
  4. e-Taxで申告(または電子帳簿保存の要件充足)→ 65万円控除に到達

STEP1:開業届の出し方

  • 様式:個人事業の開業・廃業等届出書(国税庁)
  • 提出先:納税地の税務署
  • 提出時期の目安:開業日から1か月以内

STEP2:青色申告承認申請書の期限

状況 提出期限
その年から青色で申告したい(既に開業済み) その年の3月15日まで
年の途中(1月16日以降)に新規開業 開業から2か月以内
注意:期限を過ぎると、その年は青色申告ができず白色申告になります。開業初年から青色を狙うなら、開業届と青色申告承認申請書を同時に出すのが確実です。期限が土日祝の場合は翌平日に繰り延べられます。

STEP3:10万円/55万円/65万円の要件

控除額 要件(要点)
65万円 55万円の要件+e-Taxで申告、または電子帳簿保存を実施
55万円 複式簿記で記帳+決算書(損益計算書・貸借対照表)を申告書と一緒に提出
10万円 簡易簿記(単式)でも可。※現金主義適用中は55/65万円不可
【重要】2027年分(令和9年分)から要件が変わる予定:
令和8年度税制改正で、2027年分から青色申告特別控除の要件が見直される予定です。主な内容は、紙で申告した場合の55万円控除が廃止(10万円に縮小)され、e-Tax+優良な電子帳簿保存の両方を満たすと75万円控除が新設される見込みです。2026年分(今回の申告)には影響しませんが、今から会計ソフト+e-Taxの体制を整えておくと、改正後もスムーズです。

STEP4:会計ソフトで最短ゴール設計

65万円控除(複式簿記+e-Tax)は、手書きでは現実的に困難です。会計ソフトを使えば、記帳から申告まで一気に到達できます。

共通の流れ:
事業開始日・年度を設定 → 銀行・カードを連携して自動仕訳 → 確定申告メニューで「青色65万円」を選択 → e-Taxで提出
CFO

CFO目線:65万円控除は「最初の設定」で9割決まる

青色申告で挫折する人の多くは、記帳を後回しにして年末に1年分まとめてやろうとして失敗します。私が勧めるのは、開業直後に会計ソフトの銀行・カード連携を済ませてしまうこと。最初に自動仕訳の設定をしておけば、あとは月に数十分の確認で済みます。65万円控除は税率20%なら約13万円の節税。最初のひと手間で、毎年これが自動的に積み上がります。最初の設定こそ、最もコスパの高い作業です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 開業届を出さないと青色申告はできない?

青色申告承認申請には事業開始の事実が前提になります。実務上は、開業届と青色申告承認申請書をセットで提出するのが安全です。

Q2. 承認申請が遅れたらどうなる?

原則、その年の青色申告はできません。3月15日以降の提出は、通常は翌年以降からの青色適用になります。

Q3. 65万円控除と55万円控除の違いは?

55万円は「複式簿記+決算書提出」が要件です。65万円はそれに加えて、e-Taxでの申告または電子帳簿保存が必要です。会計ソフト+e-Taxなら65万円を狙えます。

Q4. 2027年からの改正で、今すぐやるべきことは?

2027年分から紙申告の55万円控除がなくなる見込みなので、まだe-Taxを使っていない方は、会計ソフトを導入してe-Tax申告に切り替えておくのがおすすめです。2026年分のうちに慣れておけば、改正後も慌てずに済みます。

まとめ

青色申告・65万円控除への最短ルート

  • ①開業届 → ②青色申告承認申請 → ③複式簿記 → ④e-Tax
  • 承認申請は3月15日まで(開業途中は2か月以内)
  • 65万円控除は複式簿記+e-Taxで達成
  • 会計ソフトの最初の設定が成功の9割
  • 2027年分から要件変更予定(紙申告の55万円廃止・75万円新設)

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※本記事は2026年6月時点の情報です。2027年分からの改正内容は検討・確定段階の情報を含みます。最新の制度・期限は国税庁または税理士にご確認ください。

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