【副業版】経費にできるもの・できないもの一覧(2026年)|家事按分のやり方・10万/20万/30万円の線引きまで

税金・社保・確定申告
PR:本記事にはアフィリエイト広告が含まれます。リンク先での購入等により、当サイトに報酬が発生する場合があります。

※本記事は筆者の実務経験(税理士事務所2年半・経理財務14年・現在広告会社CFO)をもとに執筆していますが、最終的な判断は税理士や所轄の税務署にご確認ください。

「副業の経費って、どこまで認められるの?」——サーバー代や通信費、PC、書籍、打ち合わせ代、さらには自宅家賃の家事按分まで、判断に迷うポイントは多いです。

本記事では、副業で必要な範囲に絞って「経費にできるもの・できないもの」を一覧で整理し、家事按分のやり方や10万・20万・30万円の備品の線引きまで、実務経験者の視点で解説します。

📌 この記事の要点

  • 副業の経費判断は「必要性・区分(按分)・金額帯」の3つで決まる
  • 私用と兼用のもの(通信費・家賃など)は業務分だけを按分して計上
  • 備品は10万・20万・30万円の金額帯で処理方法が変わる
  • 自分への日当・家族への家賃・日常の食事は経費にできない
  • 会計ソフトを使えば按分計算・電子保存も自動化できる

まず結論:判断ルールはこの3つだけ

  1. 必要性:収入を得るために直接必要な支出か
  2. 区分:私用と兼用なら按分(家事関連費)で業務相当部分のみ
  3. 金額帯:備品は10万・20万・30万円に応じて処理を使い分け

一覧表:副業で「経費にできる/グレー/NG」

項目 判定 メモ
サーバー代/ドメイン/SaaS ブログ・アフィ運営等の必要性が明確
書籍・有料note・セミナー 業務関連の範囲で(趣味性が強いと不可)
外注費(デザイン・記事) 支払先・内容・金額を記録
通信費(スマホ・ネット) 按分 業務使用割合で按分(使用日数等で合理的に)
自宅家賃・光熱・水道 按分 作業面積/時間などで按分。家族へ払う家賃はNG
交通費・出張費 旅程・目的をメモ。自分への日当は不可
接待・打合せの飲食 相手・目的が明確なら可。自分だけの食事はNG
PC・カメラ・周辺機器 金額により処理が変わる(後述)。私用兼用は按分
衣服・化粧品 原則× 作業着・制服等は◯。私服・身だしなみは不可
税金・罰金 原則× 事業税は◯。所得税・住民税・罰金は不可
💡 接待・打合せの飲食は判断が難しく、税務調査でも狙われやすい費目です。「一人の食事は?」「どこまでOK?」の線引きは 個人事業主の接待交際費はどこまで経費にできる? で詳しく解説しています。

家事按分の基本(自宅・通信・車両など)

私用と業務で兼用しているもの(家賃・通信費など)は、業務上必要だった部分のみを根拠資料にもとづいて区分します。これを「家事按分」といいます。

  • 按分の考え方:作業スペースの面積比、作業時間比、使用ログなどで合理的に区分する
  • NG例:生計を一にする配偶者や親に払う「家賃」を経費にすることは不可
  • 記録のコツ:レシートの他、相手・目的・時間・移動経路などをメモ(出金伝票やメモでOK)

備品の線引き:10万/20万/30万円の使い分け

金額帯 処理方法
10万円未満 購入年に全額経費(消耗品費)
10万〜20万円未満 一括償却資産として、取得年から3年間で均等に経費化
10万〜30万円未満 青色申告かつ中小事業者等なら、年間合計300万円まで取得年に全額経費(少額減価償却資産の特例)
20万円以上(特例不適用) 耐用年数で減価償却(例:パソコン4年)

※税込/税抜の判定は経理方式によります(免税事業者は税込)。

例:PCを買ったとき

・99,000円のノートPC → その年に全額経費
・180,000円のデスクトップ → 一括償却(3年均等)
・250,000円のPC(青色・特例利用)→ その年に全額経費(年間合計300万円まで)
・250,000円のPC(特例使わない/使えない)→ 耐用年数4年で減価償却
CFO

CFO目線:副業こそ「青色申告」で30万円特例を活かす

副業でPCやカメラなど高めの備品を買うなら、青色申告の「30万円未満一括経費」の特例が効いてきます。25万円のPCを買った場合、白色だと4年に分けて償却ですが、青色なら買った年に全額経費にできます。副業の所得が伸びてきたら、早めに青色申告に切り替えるのが、節税の面では合理的です。

旅費・交通費・飲食の実務

  • 旅費・宿泊費・交通費:副業の用件に通常必要な範囲はOK。旅程・目的の記録を残す
  • 日当:従業員へ支給する日当は要件次第で可。一方、自分自身への日当は経費にできない
  • 飲食:取引先との打合せ・接待は可。自分だけの食事は生活費で不可。相手・目的・人数をメモ

領収書・保存(電子可)

  • 青色申告の保存期間:原則7年(請求書など一部5年)
  • 電子帳簿保存法:一定の要件を満たせば、紙の領収書をスマホ撮影やスキャナで保存できる
  • コツ:クラウド会計にレシート画像をアップ→仕訳と紐付け→月次で棚卸。検索しやすさを重視

グレーゾーン対策:記録の書き方テンプレ

【用途】◯◯作業のための◯◯(副業サイト/案件名)
【相手】(打合せの場合)A社◯◯さん
【期間・場所】2025/◯/◯〜◯/◯、渋谷〜新宿
【判断】業務必要性あり。私用混在なし/あり(◯%按分)

よくある質問(FAQ)

Q1. カフェでの作業代(ドリンク代)は経費?

打合せや取材の場なら◯。自分の作業だけなら生活費性が強く原則×です。どうしても計上するなら頻度・目的・成果をメモし、過度な計上は避けるのが安全です。

Q2. スーツや普段着は経費になる?

日常着は家事費で×です。作業着・制服・ロゴ入りユニフォームなど、通常生活で着用しないものは◯になり得ます。

Q3. 家族に払う自宅家賃は経費になる?

生計を一にする配偶者や親への家賃は×です。ただし、その家にかかる固定資産税等の一部は、業務分として◯になり得るケースがあります。

Q4. レシートが無いとダメ?

原則は証憑保存です。ただし、やむを得ず入手できない小口は「出金伝票+メモ」で実態を補完できます。

まとめ

副業の経費の要点

  • 判断は「必要性・区分(按分)・金額帯」の3つ
  • 私用兼用は業務分だけ按分。記録を残すことが大切
  • 備品は10万・20万・30万円で処理が変わる
  • 自分への日当・家族への家賃・日常の食事はNG
  • 青色申告なら30万円未満一括経費の特例が使える

📊 副業の経費管理・確定申告も会計ソフトで効率化

按分計算・レシートの電子保存・確定申告書の作成まで、会計ソフトを使えば一気に効率化できます。freee・マネーフォワード・弥生はいずれも対応。

※本記事は一般的な目安です。個別の判断は税理士や所轄の税務署にご確認ください。

コメント